8/31、ラッパーのJAY-Zが“ANSWER THE CALL”と銘打ったチャリティ・コンサートを開催することを公式にアナウンスした。これは2001年9/11の同時多発テロで命を落とした警察官と消防士の遺族たちを支える基金“NEW YORK POLICE AND FIRE WIDOWS' AND CHILDREN'S BENEFIT FUND”への募金のために催されるイベントで、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンを会場に実現する。

「事件前日の2001年9/10、ニュー・アルバムの発売を翌日に控えていた俺はロサンゼルスでビデオの撮影を行っていた。そして翌朝、いきなり友人が電話をしてきて『テレビをつけろ！』と怒鳴ったんだ。言われたとおりテレビをつけると、そこには炎に包まれたニューヨークのワールド・トレード・センターが映っていたよ。それはまるで映画のワン・シーンのようで、俺にはとても現実とは思えなかった。アルバムのことなんてすっかり脳裏から消えてしまい、俺の頭の中は“一体これからどうなる？明日は何が起こるのか？こんなことが続くのだろうか？”という思いで一杯になっていた」

「そして事件の翌日、テレビでは勇敢な行動をした人々について大きく報じていた。攻撃されたワールド・トレード・センターへと急行し、人々を助けるヒーローたちの姿を見た俺はニューヨークという街の強さを思い知ったし、心から誇らしく感じたよ。そんな気持ちを忘れないためにも、俺は今回の新作『BLUEPRINT 3』のリリースを思い立った。あの日に立ち返って、人々に救いを差し伸べるためにもね」

そんな思いを語ったJAY-Zは、このニュー・アルバムの発売日を事件と同じ9/11に設定し、慈善コンサートの開催も決定。そして8/31には、ニューヨーク州のパターソン知事を始めとする多くの関係者、JAY-Zの妻でシンガーのBEYONCE、WARNER MUSIC GROUPのエグゼクティヴ・バイス・プレジデントのKEVIN LILESなどが同席して正式な記者発表を行った。

イベントにはABSOLUT VODKA、ROC NATION、LIVE NATIONなどがスポンサーとして付き、9/11の夜9時からFUSE TVにて生中継されることになっている。チケットは50ドルで販売される予定で、売上金はすべて“NEW YORK POLICE AND FIRE WIDOWS' AND CHILDREN'S BENEFIT FUND”へ寄付されることになっている。